ゴールデンカムイだらけ

ゴールデンカムイにおける自分的萌えポイントを書いたり描いたりする二次創作ブログです。

ゴールデンカムイ聖地巡礼 網走・知床 流氷ツアー編

感動的なゴールデンシャワーの舞台となった流氷原。

原作を読んでいる時はどこか遠い国の昔の出来事のように思っていましたが、流氷って今でも北海道で見れるらしいですね。

相変わらず無知でお恥ずかしいのですが、「ロシアで凍った川の水が北海道まで流れてくる」なんて言われても、正直にわかには信じがたい。

・・・これはこの目で確認するしかない!

 

というわけで、今回の巡礼先は「網走・知床 流氷ツアー」です。

 

「流氷ツアー」はこれまで何度も巡礼の候補地として挙がっていたのですが、聞けば流氷が見れる時期は2月中旬頃から3月上旬までと非常に短く、しかも潮や風の流れによって移動するため、「この日この場所に行けば必ず見れる」というものではないらしい。

年に数回行けるかどうかの貴重な聖地巡礼の機会をそんなギャンブル的に使っていいものかと、なかなか行く勇気が出ませんでした。

しかしそんなことを言っていては、いつまでたっても見れる日はやってきません。

ちょっと思うところもあり、とりあえず行ってみて、見れたらラッキー、見れなかったら見れるまでチャレンジすると腹を決め、2025年一発目の聖地巡礼は「流氷を見に行く」ことにしました。

 

 

結論から申し上げますと、流氷、見れました。

以下に事の顛末を語っております。

めちゃくちゃ長いですが、結局のところ「流氷ツアー、ものすごく良かった」しか言ってません。

出不精なので旅の分母が少なく説得力はないですが、流氷は私的に「生きているうちに見ておいて良かったランキング」堂々の第1位です。

非現実的で、圧倒的な自然を感じる素晴らしい体験ができました。

流氷ツアーは、ゴールデンカムイファンでも、そうでない方にもオススメできる聖地です。

検索などで、ここがゴールデンカムイ大好き人間による二次創作ブログと知らずに迷い込んでしまった方がいらしたら、以下はオタクの旅レポなのでスルー推奨です。

記事は読まずとも、しかしツアーへの参加はぜひ前向きにご検討ください!

 

 

あんまり長いんで記事分けようかとも思ったんですが、記事間を行き来するのが面倒で・・・(私が)。

読みにくかったらごめんなさい。

 

 

 

予約を取る

私は巡礼先で一般人とはかけ離れた滞在時間を要するので、いつもは旅の行程を自分でカスタマイズしているんですが、今回の目的は「流氷を見る」なので、移動の効率化と流氷遭遇率を優先し、ツアーに参加することにしました。

しかし2024年12月の時点で流氷ツアーはほぼsoldout。

流氷ツアーって、大人気なんだ・・・。

ここでも己の無知を痛感しつつネットをさすらっていると、かろうじて3月上旬のツアーに空きがあるのを発見しました。

3月だと流氷のピークは過ぎていますが、「もし流氷が見れなかったら来年の下見がてら知床の自然と味覚を楽しむ旅にしよう」と考え、申し込むことにしました。

 

今回私が参加したツアーの内容は以下の通りです。

①網走で「流氷砕氷船おーろら」乗船

②ウトロで「流氷ウォーク」体験

羅臼で「流氷クルーズ」乗船

④知床でネイチャーガイドとスノーシューを履いて「フレペの滝」見学

大変ざっくりとした地図ですが、位置関係は大体こんな感じです。

残念ながら紋別ガリンコ号は含まれてなかったので、船の上から流氷を見れるチャンスは網走と羅臼の2回です。

 

2月に入り、流氷の接岸状況をチェックしていると、例年1月末から2月初旬に接岸することが多かった流氷が、今年は2週間ほど遅れていることがわかりました。

・・・これはもしかするともしかするのではないでしょうか!

 

 

網走流氷観光砕氷船おーろら(網走)

網走港に着くと、目の前に広がる真っ青な海とおーろら。

流氷の姿は見えませんが、あきらめるのはまだ早い。

ここから沖へ出て、流氷ポイントまで移動です。

本当に流氷見れるのかな・・・と不安に思いつつ出航の時を迎えました。

 

港を出てすぐ、なにか白いものが浮いていることに気付きました。

発泡スチロールかと思いきや、よく見ると・・・

え?もしかしてこれ流氷の欠片?

 

そして水平線近くにうっすら見えていた白い線が、近づくにつれ段々と太くなってきました。

対岸だと思ってたあれ、流氷だったんだ!

(のちに網走から見える対岸などないことに気付く地理オンチ)

 

流氷、本当にありました!

 

海に氷が浮かんでいるのがとっても不思議。

 

氷上で羽を休める鳥を発見。

 

遠目には陸地みたいに見えた流氷ですが、近づいてみると結構隙間が空いています。

おーろらは「流氷を砕きながら進む」と聞いていましたが、時期的なものもあったのか、流氷を砕く音とか衝撃みたいなものはなく、ご覧の通り「流氷の合間を航行する」という感じでした。

流氷を実際に間近で見て、海が凍っているわけではなく、「流れてきた氷」なんだなということが理解できました。

 

流氷の厚み、伝わりますでしょうか?

雪が積もっていてわかりにくいですが、流氷の表面は意外とでこぼこしているので、確かに犬ぞりで進むのは難しそうです。

 

感動的だったゴールデンシャワーの舞台、こんな感じだったかも・・・。

 

 

この日は晴れていましたが、海上は風が強く、とても寒かったです。

流氷を一通り見た人は早々に船室に戻っていきましたが、私は杉元たちの寒さを体感するためずっと甲板にいました。

私がこれまで体験した最も寒い聖地は「大雪山」でしたが、「おーろらの船上」に上書きされました。

とにかく風が冷たいです。

3月でこの寒さなのだから、もっと流氷びっしりのトップシーズンだったらどうなっちゃうんでしょう。

おーろらに乗る際には、最大限の防寒をオススメします。

 

可能な限りの防寒は大前提として、乗船時のマストアイテム(私調べ)をご紹介いたします。

①帽子(飛ばないように注意)

耳までガードできるものじゃないと、耳取れるんじゃないかってくらい痛くなります。

キャップとかなら、今はなんて言うのかなぁ・・・イヤーマッフル?イヤーマフ?いわゆる耳当てマストです。

原作でも、不死身の杉元は軍帽&マフラーで凌いでたけど、それ以外のメンバーは何らかの方法で耳をガードしていました。

そうしないとマジで死ぬレベルで寒いです。

自分で体験して初めてわかる、原作の細部にまで宿るリアリティ・・・。

またひとつ、野田先生のすごさに気付くことができました。

 

②手袋(スキー用)

街で普段使ってる手袋では到底太刀打ちできません。

写真を撮るために一瞬外すだけでも勇気が要るレベルに寒いです。

私の一眼レフはポンコツなので寒いとなぜかシャッターが切れなくなるのですが、それより先に自分の指がシャッターを押せなくなりました。

カメラでも携帯でも、手袋をしたままシャッターが押せる手段があるならぜひご持参ください。

 

③マフラー

杉元でなくても絶対に身に着けておきたいマストアイテム。

風に飛ばされないよう、ぐるぐる巻きにできるボリュームのあるやつが良いです。

 

④その他(2軍アイテム)

サングラスは、私は景色の色が変わるのが嫌だったのでかけませんでしたが、あれば風よけにはなったかも。

日差しはそんなにまぶしく感じなかったけど、これは天気や時間帯によると思われます。

寒いの苦手な方はホカロンめっちゃ貼ってください。特に背中。

飲み物を持ち込むなら、絶対に温かいものにしてください。

氷上には動物がいることがあるので、双眼鏡があってもいいかもです。

双眼鏡なら手袋をしたまま見れますからね!

 

 

宿泊地(ウトロ)

網走から宿のある知床のウトロ温泉へはバス移動です。

バス移動は楽チンでいいですね~。

不慣れな地で公共交通機関を使うと、乗り場どこだ!時間間に合うか!とスーツケースを引きながら走り回るはめになるんでね・・・。

 

車窓を眺めていると、唐突に流氷出現!

船に乗らないと見れないと思い込んでいた流氷が接岸しとる!

現地の方にお聞きしたところ、数日前はもうちょっと流氷の量が多かったそうです。

網走の流氷は沖に行かないと見れなかったし、隙間も結構空いていたけど、こんなに岸近くまで大量に押し寄せてくるものならば、確かに時期や地域によっては歩いて海を渡ることも可能かも・・・と原作の世界がぐっと身近に感じられました。

 

 

チェックインの手間がなく、宿でゆっくり過ごす時間が確保されているのもツアーのありがたいところ。

宿泊先は知床第一ホテル。

流氷が見れなくても北海道の味覚を満喫できたと自分を慰められるように、ご飯のおいしそうな宿をチョイスした自分をほめてあげたい。

食事はめちゃくちゃ豪華なバイキングで、なんとオハウとチタタプが用意されていました!!!

汁物って地方によって特色がありますが、オハウは今まで食べたどの汁物とも違いました。

汁の色が薄いので薄味っぽく見えるかもしれませんが、そんなことは全然なく、だからと言って塩っ辛いわけでもない。

だしはおそらく昆布と思われますが、大変奥深く、冷えた体にしみわたる、ほっとするお味でした。

寒い中こんなあったかいオハウを食べさせてもらえたら、杉元の閉ざされた心の扉もそりゃ緩みますよ!

アシㇼパさんに身も心も魅了された杉元の気持ちがよくわかりました。

 

チタタプは、みそ(オソマ)の入っていないなめろうって感じでした。

酒のあてである味濃いめのなめろうに比べると、薬味の主張も控えめで、優しいお味。

私サーモン大好きなんで、無限に食べれる気がしました。

 

 

知床第一ホテルさんには漫画がいっぱい置いてあって、めちゃテンション上がりましたが、ゴールデンカムイが見当たらない!

私が見落としたのか、誰かが部屋に持って帰って読んでいたのか。

まさか置いてないってことはないと思うけど、もしなかったら私寄付させていただきますのでぜひご連絡ください。

shiretoko-1.com

 

 

流氷ウォーク(ウトロ)

今回一番謎だったアクティビティ、流氷ウォーク。

旅の案内には「ドライスーツを着て流氷の上を歩きます。スーツは保温性があり、浮力も十分あります」と書いてありましたが、インドア人間にはまずドライスーツが何なのかがわからない。

ウエットスーツは聞いたことあるけど、それもよくわからないから結局なにもわからない。

流水ウォークというからには流氷の上を歩くのかな?と思いきや、浮かんだりもできるらしい。

・・・浮かぶ?

氷の浮かぶ海に全身どっぷりつかるってこと?

頭の中ははてなだらけですが、知らないもののマニュアルは読んでも理解できない病にかかっているので、とりあえず行ってみるしかありません。

 

ドライスーツの下に着るものは薄手の服でOKと聞いていましたが、

Q:北海道の薄手と内地に住む私の薄手の基準は同じ認識で大丈夫ですか?

A:大丈夫です。(私はヒートテックの長袖丸首シャツとズボン下を装備しました)

いやいや氷の浮かんでる海に入るのに、それじゃ寒いでしょ!と思われるかもしれませんが、大丈夫です。

逆に、寒さ対策としてハイネックのセーターとか着ていくのはNGです。

ドライスーツは首の部分がぴっちりしているので、マジで首が締まります。

 

ドライスーツを着るのは流水ウォークをする直前なので、宿から現地にバスで移動(10分くらい)する時は、上記のいわゆる「モジモジくんスタイル」の上にズボンとセーターを着ていきました。

現地に着いたら用意されている自分用のドライスーツを装着。

事前に体重と身長を聞かれるので、これは正直に答えましょう。

ドライスーツは、ズボン部分に靴(ブーツ)が一体化しており、手首から先と顔面部分以外は全部つながっています。

素材はちょっとふわふわした感じで、マジックテープがめっちゃくっつきそうな素材でした。

ちなみに私はここでスキューバダイビングする人が来ているイルカみたいなつるっとしたやつを「ウエットスーツ」ということを初めて知りました。(違ったらすみません)

寒くないって聞いてましたが、正直スーツを着た時は寒かったです。

でも大丈夫。後述します。

 

手袋や帽子(ニット帽)は貸してくれます。(無料)

帽子は自前でもいけるけど、手袋は専用のものがあるので借りましょう。(私は両方借りました。)

携帯は防水の袋に入れて自分でも持っても、ガイドさんに預けてもOK。

防水の袋は1,000円くらいで販売してましたが、ほとんどの方が持参していました。

 

スーツを着替えた場所の裏がすぐ海なので、徒歩0分で流氷ウォーク開始です。

流氷は海岸のすぐそばまで来ていますが、海岸といっても岩だらけなので、岸の近くは岩と流氷が混在しています。

 

流水ウォークを楽しむ人々の様子。

ドライスーツを着ると人物の特定はかなり難しいですが、万一があるといけませんのでちょっと加工して解像度下げました。

決して映える写真ではありませんが、実際の流水ウォークの雰囲気が少しでも伝わったら幸いです。

岸のそばなので、ご覧の通り水深は浅め。

ひざよりちょっと上くらいでした。

 

携帯を預けた場合、お願いするとガイドさんが写真を撮ってくれます。

ロックを解除し、すぐに撮れるようにしてお渡ししましたが、冷え切った携帯を素手で触るのはかなりの苦行であることは経験済なので、快く写真を撮ってくださったガイドさんには大感謝です。

申し訳なくて気軽に頼めない、流氷の近くで色々写真を撮りたい、という方は、自分で持っていた方が良いと思います。

でもドライスーツにポケットはないし、結構足場が悪いので、首に掛けた携帯を気にしながらだと楽しめないよーって場合は、無理せず預けちゃった方が安心です。

 

間近で見る流氷はおーろらから見たものよりずっと分厚く感じましたが、大き目の流氷でも端っこを歩くとかなり不安定でした。

水深は深くないし、ドライスーツを着ているから海に落ちても大事には至りませんが、流氷は一枚板ではないので気付かずに隙間を踏み抜いてしまったり、または薄くなっているところに乗って割れてしまったりということもありました。

アシㇼパさんたちが歩いたのはここよりずっと北の方だったからもっとみっちりしていただろうけど、流氷の上を歩いて渡るのは、手持ちのライフ1で挑むハードモードであることは間違いありません。

 

流氷遊びをしていると、ガイドさんに、「クリオネがいるかもしれませんよ」と声を掛けられました。

クリオネは以前網走の流氷館で見ましたが、野良クリオネは見たことがありません。

こんな岸のそばにいるの?と半信半疑で目を凝らしてみると、流氷の下になにかオレンジ色のものがちらちらしているのが見えました。

もしかしてこれがクリオネ

半透明で、ヒラヒラしていて、実体を見極めるのが難しいくらい小さい。

サイズ的にはメダカの子どもくらいでしょうか。

クリオネいた!」という声が聞こえてからは、周りのみなさん全員が、クリオネ探しに夢中でした。

野良クリオネを見れて感動しましたが、あまりにも小さかったので、箸でつかめる気はしなかったし、ましてや食べようだなんて、私は思わなかったですネ。

 

海にいたのは30分ほどだったでしょうか。

先ほど、ドライスーツを着た時は寒かったと申し上げました。

しかし流水ウォークが始まったら、不思議なことに全然寒くないんですよ。

寒さなんてどっかへ飛んで行ってしまうくらい楽しいからです!

ただ、ドライスーツは手首までしかなく、手袋は別です。

なので手を水の中につけてしまうと、どうしたって手首の隙間から水が入ってきます。

めちゃ冷たいですが、しばらくすると体温であったまるので、「濡れた」感覚はあっても寒くなることはなかったです。

 

ここまで読んで、「流氷ウォーク、いつか行ってみたいなぁ」と思われた大人の方は、ぜひ来年の流氷ツアーをお申込みください。

ツアーメンバーの中に、「膝が痛いからこれはパスしたのよ~」とこの流氷ウォークのみ見学されている方がいらっしゃいました。

流氷と流氷をジャンプして渡ったり、足場の悪い岩場&流氷の上を歩いたりしないといけないので、腰や膝に不安があると参加を躊躇してしまうかもしれません。

そもそもの運動レベルが低いインドア人間の私でも楽しめたので、日常生活に支障がない方であればどなたでも参加可能だと思いますが、少しでも若い時に体験できて良かったな、というのが正直なところ。

年齢制限(小学生から75歳未満)やその他諸々参加条件がありますので、詳しくは体験先のホームページ等をご確認ください。

 

流水ウォークは多少天候が悪くても開催されますが、肝心の流氷がなければ中止になることもあるそうです。

「絶対に体験できる保証はないけれど、もし外国で同じことをしようとしたら、時間もお金もめっぽうかかります。こんなに気軽に流氷が見れる場所は世界広しといえどもここ知床だけです。」というガイドさんのお言葉、まさにおっしゃる通りでした。

流氷ツアーはリピーターも多く、なんならひと冬に何度も訪れる方もいるらしい。

私も実際に体験してみて、今回見れなかったとしても、流氷が見れるまで何度でもチャレンジする価値があったなと思いました。

時期的には微妙だったにもかかわらず、流水ウォークができて本当にラッキーでした。

ひとつ悔やまれることがあるとすれば、流氷のお味見をしなかったことです。

アムール川の味、どんなだったんだろう。

これはリベンジするしかありませんね!

 

 

流氷クルーズ&バードウォッチング(羅臼

流氷があればその上で羽を休める鳥たちや、アザラシなんかも見れると聞いていた羅臼流氷クルーズ。

残念ながら私が行った日の海に流氷はありませんでした。

風向きによってすぐ沖に流れて行ってしまうと聞いてはいましたが、宿(ウトロ)を出る時はぎっちりあった流氷が、少し離れた羅臼には影も形もありません。

前日まではあったらしいのですが、今日は国境を越えてロシアの方に流れてしまったようです。

この日も天気は良かったのですが、出航できるか微妙なくらい強い風が吹いていたので、船上は激寒です。

網走での反省を活かしホカロンを多めに装着しましたが、それでも寒い。

 

出航して早々に「あの岩場みたいなところにトドがいますよ!」と言われました。

でも私にはどこにいるのか全然わかりませんでした。

 

流氷の上でくつろいだり食事をする鳥たち・・・は見れませんでしたが、船長さんがエサでオジロワシオオワシを呼び寄せてくれました。

左がオジロワシで右がオオワシ

オオワシの方がレア度は高めらしいです。

 

真ん中奥のしっぽ「だけ」が白いのがオジロワシ

右手の羽とかお尻が白く全体的に白い面積が多いのが「オオワシ」。

「シロ」という言葉にひっぱられて、これを理解するのにちょっと時間がかかりました。

ちなみに左手前にいる眼光の鋭い全身グレーの鳥はカモメのこどもです。

 

オジロワシの狩りの様子。

 

オオワシの狩りの様子。

オジロワシオオワシ、遠かったので大きさの違いはあんまりよくわからなかったですが、オジロワシは茶色、オオワシは白黒でくちばしや足のオレンジがより鮮やかだったので、とても強そうに見えました。

後で原作確認したら、(当たり前ですが)先生の描かれたオオワシは実物そっくりでした。

 

今回は流氷&バードウォッチングクルーズでしたが、季節によっては船からヒグマを観察したり、フンペやレプンカムイなどを見ることもできるそうです。

夏の知床もぜひ体験してみたいですね!

 

 

フレペの滝(知床国立公園

靴の上から「スノーシュー」という杉元がアシㇼパさんに作ってもらったかんじきみたいなものを装着し、トータル2時間くらい雪道を歩いてフレペの滝を目指すアクティビティ。

私はふくらはぎの真ん中くらいまであるスノーシューズを履いていきましたが、高さのない靴を履いていた人は長靴的なものを借りていました。

 

スノーシューを履いていても新雪の上を歩くのは大変なので、ガイドさんの足跡をたどります。

 

途中シロフクロウがいるというポイントがあったんですけど、残念ながらこの日は不在。

でもヒグマの爪痕が残った木を見ることができました。

結構高い所まで爪痕がある・・・。

ヒグマは木登りが得意と聞いてはいましたが、これを見れば納得です。

あまりにも生々しい爪痕に、まさかマタカリプいないよね?って不安になり、周りをキョロキョロしちゃいました。

 

さらに雪道を進むと、ユクの姿を発見!

人を怖がる様子はありません。

高台からは流氷原が見渡せました。

これは結構原作の雰囲気に近いんじゃないかい?と夢中で写真を撮っていたら、「あんまり端の方行くと崩れるので気を付けてください」と言われました。

 

食料探しをしているユクたちも崖近くまで攻めていましたが、野生の勘でギリギリのところは把握できているようでした。

 

わかりにくいかもですが、右手にちょっと青く見えるのがフレペの滝です。

完全に凍っておりました。

フレペの滝は海側から船で見ることもできるそうです。

 

ここでもユクたちは食料探しに夢中です。

アシㇼパさんが大好きなユクのオソマ

意外と小さかったです。

 

 

バスへ戻る帰り道に、例の氷菓を発見!!

漫画みたいにツララ状ではなかったけれど、垂れそうになってるしずく部分が一番甘いところと思われます。

実物見れて感動!!

とりあえず写真を撮って、ガイドさんの「この木はカエデで、染み出した樹液が・・・」という説明を聞いていると、なななんと、話の途中で断りもなしにいきなりしずく部分を折って舐めた輩がいたんですよ!

説明を聞き終わったらもっと近くでじっくり見よう、そしてさらに写真を撮ろうと思っていたのに!!

「先っぽ甘い!」って言ってたけど、んなこたぁ百も承知なんですよ。

一番おいしいとこ持ってったんだから、もうちょっと詳しく食レポせい!

そこにストゥがあったら問答無用で制裁を加えてましたね。

普段はもっとたくさん見つかるらしいのですが、この日はこの1本しかありませんでした。

舐めていいもんなら私だって舐めたかったなぁ・・・無念!!!

 

 

巡礼を終えて

まずは初チャレンジで流氷が見れたことをカムイに感謝したいです。

お天気にも恵まれ、最高のロケーションで流氷を満喫することができました。

 

北海道は自然の宝庫ですが、知床はこれまで行ったどの聖地とも、ちょっと次元が違いました。

その違いを言葉で説明するのは難しいんですけど、知床の海から陸地を見た時、なんかものすごく強い生命のエネルギーを感じたんですよね。

それがそこに生息する生き物たちのものなのか、はたまたこの地に住まう人知を超えた存在によるものなのか・・・。

大雪山に行った時も似たようなことを思いましたが、あそこは山自体がなにかの圧を発していた気がします。

霊感とかないんであんまりあてにはならないんですけど、知床の地からは、人が気軽に踏み込んではいけない神聖なオーラを感じました。

流水や動物が見たいと思っていくらタイミングを見計らって訪れても、例え大金を積んだとしても、見れるかどうかは時の運。

人間の都合でどうこうしようなんておこがましい。

実際に行ってみて、知床が日本にある26件の世界遺産(2025年現在)の一つに認定されているのも当然だなと思いました。

 

 

冒頭で「思うところがあり」と書きましたが、迷っていた流氷ツアー参加の背中を押したのは、実写映画の存在でした。

映画に続いてドラマが放送され、さらに続編映画の製作が発表されました。

次回作は行っても網走までだろうけど、物語はそこからが本番です。

その先が描かれる可能性は十分にある。

流氷って本当にあるのかなぁなんて思っていましたが、もしスクリーンでそれを観れる日が来るのであれば、できれば先に実物をこの目で見ておきたい。

 

実際に流氷のある世界を体験してみて、杉元たちの生命力の強さを痛感しました。

流氷の割れ目に落ちたら死ぬ、とアシㇼパさんが白石に言ってましたが、流氷の上はいるだけで死ぬんじゃないかと思うくらいの寒さでした。

その中で目をえぐられた尾形や、深手を負った月島や鯉登さん、よく生きていたなと思います。

杉元と谷垣は海のそばで遭難しかけた時、戦場での寒さを思い出していましたが、生きるだけで精一杯という環境の中、戦い、死ななかったというだけで、みんな不死身を名乗っていいと思います。

強靭な体力と精神力を持った彼らが、苦悩し、あがきつつも己の役目を果たそうとする姿をずっと見ていたい。

生きることに貪欲な彼らの熱量に圧倒されたい。

自分がゴールデンカムイを好きな理由が少しわかった気がしました。

 

実写の撮影が実際の流氷の上で行われるかどうかはわかりませんが、過酷な現場であることは間違いありません。

テクンペしか装備してないアシㇼパさんの手はかじかむどころの騒ぎではなく、杉元が声を上げずとも誤射しちゃったんじゃないかってくらい寒いです。

樺太編を観ることができたあかつきには、厳しい撮影を乗り越えた出演者、スタッフの方々に感謝しながら鑑賞したいと思います。

 

 

長々とご紹介しましたが、流氷ツアーの魅力の1/10くらいしかお伝えできないのが悔やまれます。

いくつかの写真を載せましたが、ほんの一部を切り取ったにすぎず、フレーム外の情報量もとても多かったです。

そして、上記の内容はあくまで「私が行った時の様子」であることをご了承いただけたらと思います。

滞在中も、流氷の表情は刻一刻と変化していました。

ずっと見てても全然飽きなかったし、今目の前に流氷があるのに、来年もまた見たいと思ってしまいました。

知床、とってもいいところでした。

食べ物もおいしかったし、おみやげは・・・昆布がいっぱい売ってました!

 

ゴールデンカムイを読んでいなかったら、流氷を見にいこうなんて思わなかった・・・どころか、なんなら流氷の存在すら知らないまま人生を終えていました。

そうならなくて本当に良かった!と心から思った旅でした。

 

 

ゴールデンカムイ聖地巡礼へのリンク

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旭川② 北鎮記念館&北海道護国神社

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函館① 五稜郭

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