読売新聞に野田先生のインタビューが載ってましたね。
連載を終えての先生のお言葉、謎だった色々の答えをもらえたような気がしました。
このインタビューは読売オンラインで読めますが、単行本になっていない最終話の内容に触れているので未読の方は閲覧ご注意下さい。
野田劇場
インタビューを読んで最初に思ったのが、「私っていい読者だったんだな」です。
あ、優れてるって意味じゃないですよ。
先生が、読者はこう思うだろうな、と考えていただろう典型的な読者だったという意味です。
鶴見さんに何言われても嘘くさく感じてたのも、金塊の行方よりも登場人物の関係性が気になっちゃったのも先生のおっしゃる通り。
先生の手のひらの上で、ジェットコースターかコーヒーカップかというくらい揺さぶられ、転がされました。
なんと楽しく、スリリングな時間だったことか。
尾形の死についても、もちろん今でも死なないでほしかったと思っていますが、死に様も含めて尾形だったんだ、と納得はしてます。
そう思えるのも、先生が私のような読者のために丁寧に描写してくれたからですね。
杉元の笑顔の理由の答え
どうしてもわからなかった杉元の笑顔(に見えたあの顔)の謎も解けました。
あれは杉元がアシㇼパさんの覚悟を見て、例え行先が地獄であろうとアシㇼパさんと最後まで一緒に行くという覚悟を決めた表情だったんですね。
でも、最後にふたりが恋愛要素でくっつくような描写は描かないと決めていたとのことなので、あの場面にラブ要素はなかったっぽい・・・。
「覚悟」の原動力はほぼ杉元への恋心でできていると睨んどったので、その想いごと受け止めたと思ったんですけど、杉元は覚悟の部分しか見てなかったかー。
いやはやまたしても希望的観測により妄想が暴走してしまっていたようです。
そんなこんなでやっぱり3年後も相棒のまま進展のないふたり。
展覧会の図録に、ふたりの行方をハッピーエンドにすると決めていたと書かれていたので、3年後の時点で何もなかったとしても杉リパ公式認定はされたと思ってましたが、どちらかが死ぬようなバッドエンドにはしないってことだったのかな。
確かに「幸せに暮らしましたとさ」は結婚とは限らない。
でもあのふたりが一緒にいて、それぞれ別の人と・・・なんてことありますかね?
原作の中ではくっつく描写はなかったけど、その後フチのいう通り嫁にもらってくれる展開を妄想してもいいのかしら?
鶴見中尉×フリーザ様
個人的に印象的だったのは鶴見さんのビジュアルについてのお話に、フリーザが登場したことです。
実写映画化の記事でもちょこっと書きましたが、私中学生くらいの時からドラゴンボール大好きで、以前鶴見さんの額当てを描きながら、なんかこの質感といいフォルムといい、フリ様っぽいなぁと思ってたんです。
部下に対して妙に丁寧だったり、残酷だったり、本心が見えないところもちょっと似てる気がしてたので、この一文にはひとりテンションが上がってしまいました。
このことを描こうかと思ったこともあったんですが、あまりにも世界観が違うので躊躇してたんですよね。
しかし今回先生の口からフリーザ様のお名前が出たので、勝手にコラボしてみました。
鶴見さんの武器は団子の串なので戦闘力はフリーザ様には及びませんが、クレバーさは鶴見さんの方が断然上です。
さすが情報将校。
男が憧れる男たち
先生が美しい肉体の男性が好き、とおっしゃってて、なんかちょっと物議を醸しそうな気もしますが、同性の方がその魅力がわかるってこと、あると思います。
私もイケメンより、美人さんの方に興味ある。
イケメンは別の生き物だから、イケメンですね、で終わっちゃうけど、美人さんは同じ性なのになんでこんなにきれいなの?ってちょっとその理由知りたくなっちゃいます。
え?そういう意味じゃないのかな?
でも他人に迷惑をかけないなら、私は心の中でどう思おうと自由だと思います!
インタビューを読んで、ゴールデンカムイを週刊で連載するのは本当に大変だったろうな、とまたしてもひしひしと感じてしまいました。
野田先生が心血を注いで描かれた「ゴールデンカムイ」。
リアルタイムで読むことができて、完結に立ち会えて、本当に良かったです。
杉元の謎の笑顔出現の回
笑顔の謎を再考した回