ゴールデンカムイだらけ

ゴールデンカムイにおける自分的萌えポイントを書いたり描いたりする二次創作ブログです。

実写ドラマ版ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編 第3話「道連れ」感想

キロランケが登場し、尾形が完全復活する第3話。

新たな囚人は出てきませんが、のっぺらぼうの正体が明かされ、杉元たちの目指す方向が新たに示される重要な回。

そしてなんといっても今回の見どころは尾形の銃撃戦!

めちゃくちゃかっこよかったです。

 

今回もドラマの本編だけでなく原作最終話までのネタバレをしておりますので、原作未読の方はぜひ原作を最後までお読みになってからお進みください。

 

 

 

イトウ編

すっかりアシㇼパさんに頼りきっている様子の杉元と白石。

「ヤダかわいい」や「食べちゃえばぁ~?」はもちろん、アシㇼパさんに「イトウは獲れないの?」とか「えっ?魚でも服作んの?」と子どもみたいな聞き方をする杉元は、映画の時とは別人のようです。

 

原作では大きさの感想しか聞けなかったイトウの目玉、実物は結構ドゥルンってしてたので杉元のお口に合ったのか心配しましたが、ヒンナだったようで安心しました。

 

楽しそうにアシㇼパさんたちとイトウを頬張っていた杉元ですが、戦争の話になるととたんに目から光がなくなります。

不死身の杉元、本当に有名だったんですね。

戦争の傷が癒えていない杉元が本来の自分を取り戻せるのは、戦場での自分を知らないアシㇼパさんと一緒にいる時だけ。

杉元にぴったりくっついて座り、かわいい顔で「相棒だ」っていうアシㇼパさんを見つめる杉元の口角が0.1mmくらい上がったの、私は見逃しませんでしたよ!

 

キロランケによって明かされた、のっぺらぼうの正体。

ショックを受けるアシㇼパさんの姿を見て、杉元の表情も一変します。

この杉元がすごくかっこよくてですね・・・。

ちょっと片目を細めて怒りをにじませながら「てめぇ適当なこと言ってんじゃねぇぞ(意訳)」と言う杉元からは、肉体的にも精神的にもアシㇼパさんを傷つけるものは何人たりとも許すまじ、という強い気迫が感じられました。

キロちゃんがアシㇼパさんの知り合いじゃなかったら、アシㇼパさんに悲しい顔をさせた罰として、瞬殺されていたかもしれません。

 

 

谷垣×尾形&二階堂戦

「したっけ」って北海道出身の友人がたまに口にしていましたが、アイヌの人も使う言葉なのでしょうか。

それとも子どもたちが谷垣に気を遣って和人の言葉を使ってくれたのかな?

 

復活した尾形のビジュアルをやっとゆっくり確認することができました。

ほっぺたの傷は、あごの骨が折れちゃったから治療のために一回開けてできた手術跡なんでしたっけ。

事故でついた杉元の傷とは違って傷跡はきれいに整っています。

髪型は鶴見さんみたいなオールバックではなくツーブロックで、刈り上げた部分の毛並みがとっても良さそう。

存在感のある触覚は、なでつけてもすぐに元に戻っちゃいますね。

 

バー⤴チャン子って言い方、独特でしたが、呼び名って独自のイントネーション付きがちなので、なんだかとってもリアルでした。

こうやってちょっと甘えた感じで子どもの頃おばあちゃんのこと呼んでたんでしょうか・・・。

 

つるっとした見た目、狂気を感じさせつつも感情豊かなしゃべり方、長い手足を生かした動き。

原作通りでありながら、原作以上に二階堂。

この双眼鏡の持ち方も、なんか気持ち悪くて好き。

これが正解だったらごめんなさい。

 

上司に逆らわない事なかれ主義の人だと勝手に思ってた玉井伍長が造反組だったの意外でした。

移民の集団の根っこは脆いって言ってましたが、後に同じようなセリフ聞いた気がしますね・・・。

 

谷垣が焚いた煙幕が薄かったので、これ意味あるのかな?と思ってたら、尾形がちゃんと説明してくれました。

その他にもいろいろ解説してくれるので、「へぇ~」って頷きながら聞いてしまいました。

尾形って銃の腕前はもちろん、自身の能力も高いし、努力家だし、優秀な兵士なんだと思います。

鶴見さんには曲がりなりにもって言われちゃいましたが、軍神のせがれですもんね。

人付き合いが上手だったら、実力でのし上がれたと思うんだけどなぁ。

 

津田さんもお気に入りな「谷垣狩りだぜ」。

とってもクールで最高でした。

 

誰が近づいても外さんと自信満々だった尾形ですが、さすがにヒグマは想定外すぎて見過ごしちゃったようです。

ヒグマに襲われている二階堂は戦闘不能

残る尾形を二瓶の銃で仕留めたい谷垣ですが、弾は一発しかないので、尾形の居場所を知るためには銃を撃ってもらわなくてはなりません。

尾形はこれが谷垣の罠だということがわかっているので、自分の居場所は知られたくない。

尾形に撃たせたい谷垣と、撃ちたくない尾形。

二階堂を見捨てる選択肢もありましたが、結局尾形は銃を撃ちました。

「二階堂を見殺しにはできない」>「谷垣が大きな石を投げてくる」という判断だったと思われます。

後述します。

 

大谷さんの「勃起」、何度見ても笑ってしまう。

原作もアニメの細谷さんもどっちかというと終止符的な感じの言い方してたのに、これまであまり感情を出さなかった大人な雰囲気の大谷さんが元気いっぱいに「勃起ッ!」って言うからそのギャップがおかしくて。

真剣勝負の末に飛び出した魂の叫びなのに申し訳ない。

力強い「勃起」の文字も画面に登場しましたが、確かに第1話を観ていなければゴールデンカムイ初見の人は「ぼっき」って言葉だけ聞いてもなんのことかわかんないですよね。

まぁ文字を見たからわかるってわけでもないんですけど・・・。

 

後ろにいた三島は谷垣の全力の「勃起」を聞いてどう思ったんでしょう。

三島役の濱正悟さん。

勇作さんもできるんじゃないかってくらいきれいでまつ毛ふさふさな男前。

谷垣は声だけで三島だと判断していたし、尾形も遠目にもかかわらず三島だと認識していました。

整った顔立ちをした三島は、軍の中でも目立つ存在だったのかもしれません。

原作通り顔を撃ち抜かれてしまった三島。

尾形が頭部を狙うのは、威力少な目の三十年式歩兵銃でも確実に相手に致命傷を与えるためとのことなので、オソマちゃんが耳をひっぱってくれなかったら谷垣が三島と同じ目にあっていたということですね。

村田銃を出してきたことといい、オソマちゃん、グッジョブ。

 

 

尾形対第七師団の銃撃戦。

私は銃を撃ったことがないので詳しいことはわかりませんが、北鎮記念館で見た本物の銃がものすごく重たそうだったので、逃げながら息も上がった状態で、撃つ瞬間に銃身をピタッと止めるのってすごく難しいんじゃないかと思います。

いい感じの草むらが用意され、山猫スタイルで撃つ様子も披露されました。

狙った獲物は百発百中。

めちゃくちゃかっこいい。

原作にはなかった「はぁ・・・一旦引くかぁ」。

「やろうと思えば全滅できたけど?まぁ今日のところはこの辺で勘弁してやるか」と言わんばかりの「はぁ・・・」。

色っぽすぎません?

 

尾形はなぜここで鶴見さんに反旗を翻したのか。

金塊を狙っているようだけど、手に入れた金塊で何をするつもりだったのか・・・?

二階堂他数名の仲間で鶴見さん相手に本気で出し抜けると思っていたとは思えません。

鶴見さんもここでは尾形の頭をぶち抜いていいって言ってたので、尾形のことあんまり重要視してないのかなって思ってたら、この後親密そうな描写があったりして、とにかく尾形周辺は人間関係含め謎だらけでした。

 

造反者を知るために尾形と二階堂を泳がせていた鶴見さんは、二階堂が拷問に屈しないとわかると、お得意の甘い噓を発動します。

原作を読んでいる時は小宮が本当に造反者なのか、それとも二階堂が出まかせを言っているのか判断がつきかねましたが、ドラマの二階堂のドヤ顔を見るに、本当だったと思われます。

とはいえ小宮が造反者かどうかは、鶴見さんにとって、実はどうでも良かったのかもしれません。

拷問を受ける二階堂、切った耳に造反者の名前を問う鶴見さん。

こんなの目の前で見せられたら造反する気も吹っ飛びます。

ドラマでも、小宮を押さえつける月島(かっこいい)以外は全員ドン引きしていました。

 

鶴見さんの全てを受け入れどんな汚れ仕事もやり遂げる月島。

鶴見さんの隣で常に鋭いまなざしをしていた工藤さん、気のいいお兄ちゃんな役でお見掛けすることが多いのに、本当に月島にしか見えません。

「私が行って殺してきます」。

自分から鶴見さんに提案することあるんだ、とちょっと意外に思いましたが、人を殺しに行くことを、そんな飲み物買ってきますみたいな感じで言わんでも、ねぇ。

この鬼軍曹が鯉登さんの登場によりどう変化するのか・・・楽しみです。

 

 

ここからは結末を知った上での感想になりますので、ちょっと色薄くしておきます。

そして解釈違い許せんという方は読み飛ばしてください。

ドラマで追加された「谷垣狩りに夢中になりすぎた」「はぁ・・・一旦引くか」という尾形の言葉、言い方含めてものすごくかっこよかったです。

しかし客観的に見たら、二階堂に近づくヒグマを見逃し、双眼鏡のおかげで命拾いはしたけれど谷垣の術中にはまり、尾行に気付かず逃げ遅れて周りを囲まれ引かざるをえない状況になって退散する、という図です。(ひどい言い方してごめん)

自分のほしいものが得られないとわかると、それをあたかも自分の意思で手放したかのごとく振る舞い己を正当化する。

尾形が厄介なのは、誰かにそう思ってほしくてそうしているわけではなく、自分自身がそれを信じて疑っていないところです。

ヒグマを撃った後両手を広げて自らの居場所を谷垣に知らせたのは、撃たされたのではなく自らの意思で撃ったから。

なぜなら居場所がわかったって谷垣にはどうすることもできないことを自分は知っていたから。

最初に原作を読んだ時は、撃った後そのまま隠れてりゃいいのになんでのこのこ出てきてこんなアピールしたんだろうと不思議でしたが、今はまぁそういうことだったのかなと思ってます。

郷敦さんは尾形を演じるにあたり、「かっこつけていた」とおっしゃってました。

郷敦さんによりかっこよく演じられた尾形、めちゃくちゃ尾形でした。

 

 

のっぺらぼうの正体

コタンに戻ったゴトリとキロちゃん。

ここでキサラリ登場です。

オソマちゃんががんばって怖い顔してるのがかわいい。

杉元のキサラリはちょっとアレでしたが、後に最高に怖いキサラリを発動してくれるはずなので、ここはへたくそでいいんです。

オソマちゃんがおもらししたことに対する白石とフチの大人な反応。

原作では神々しかったフチが、ドラマではとってもお茶目な人間らしい一面を見せてくれますね。

 

囲炉裏の光に照らされたキロちゃん、全体的な見た目や髪型はもちろん、独特な眉毛も自然な形で再現されていて原作から抜け出たようでした。

ゴールデンカムイに登場する人物の眉毛は個性的(?)なものが多いので実写化するのは難しいのではないかと思っていたのですが、鯉登さん含め全然違和感ないですね。

一見突飛に見えるけど、野田先生は現実にありえる眉毛を描かれていたということですね!

 

白石はキロちゃんを訪ねた老人の正体が土方さんだとピンときたようですが、杉元は「青い瞳のアイヌの娘」「和名」というワードを聞いてもニシン番屋で出会ったおじいさんを思い出すことはありませんでした。

あの時の杉元、かなり酔ってましたからね・・・あんまり覚えてないのかもしれませんね。

 

そもそも、杉元は金塊を手に入れるため、アシㇼパさんはアチャの死の真相を突き止めるためにふたりは相棒契約を結びました。

のっぺらぼうがアチャかもしれないと知ったアシㇼパさんが、刺青の暗号を集めるより網走監獄に行ってのっぺらぼうに会いたいと思うのは当然です。

それなら一緒に行くと即答した杉元。

確かにのっぺらぼうに会えばワンチャン金塊のありかを教えてもらえるかもしれませんが、それはつまりのっぺらぼうがアシㇼパさんのアチャであることを意味します。

アチャがアイヌの金塊をひとりじめしたのにはなにか理由があるのかもしれないけど、それがアシㇼパさんにとって嬉しい真実ではない可能性は十分に考えられる。

杉元はアシㇼパさんが真実を知った時にそばにいてあげたいと思ったんでしょうね。

原作ではわりとさらっと網走に行くことになってましたが、ドラマでは杉元がアシㇼパさんを想う気持ちがそうさせたのだということが強調されていたように思います。

 

ところで今回杉元が刺青の暗号は全部集めないと解けないって言ってましたが、実は私もそう思ってました。

しかし後藤さんの話では「刺青は全員で1つの暗号になってる『らしい』」だったはず。

いつの間にかそう思い込んでいたのか、思い込まされていたのか。

もしかしてこれも野田マジック?

 

 

一夜明け、杉元の寝ぐせがすごい。

でも原作の杉元の髪の毛もこのくらいボリューミーな時たまにありますよね。

私は杉元の髪の毛は逆立っていてほしい派なので、定期的に寝ぐせが発生するの、大歓迎です。

 

ここで手投げ弾が出てきたってことは山賊のエピソードはないのかなぁ。

大人の余裕を感じさせるキロちゃんがまだバリバリ現役であることがわかるあのシーン好きなんですよね。

杉元のあからさまに棒な「そりゃ頼もしい」が聞けたからまぁ良しとするか・・・。

 

谷垣の「アシㇼパさん」呼び。

フチの前で孫を呼び捨てにするのは失礼だと思ったのかな?

大事な話をする時も、ちゃんと「いていいか」と聞いていたし、谷垣って本当に常識人。

だからこそ「勃起ッ!」のインパクト・・・強烈でした。

 

原作の杉元はアシㇼパさんと馬に乗る時基本的にはアシㇼパさんを前に乗せてましたが、さすがにそれは難しかったようです。

でも後ろに乗せるのもそれはそれでアリ。

杉元にしっかりつかまっているアシㇼパさん、とってもかわいかったです。

しかしこの背嚢がなければもっと密着できたのではないでしょうか。

次からは、杉元には背嚢を満員電車に乗る時のリュックのように前に背負うことをご検討いただきたいですね。

 

 

 

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