ゴールデンカムイだらけ

ゴールデンカムイにおける自分的萌えポイントを書いたり描いたりする二次創作ブログです。

アニメゴールデンカムイ第四十八話「発射」 感想

第四期第十二話「発射」。

アニメ第四期制作が決定した時からどうするどうなると心配していた問題回。

 

ネタバレを含みますのでたたみます。

最終話までのネタバレも含みますので原作未読のアニメ派の方は閲覧どうぞご注意ください。

 

 

水中戦の描写すごいですね。

触手のように動く海賊房太郎の髪の毛が怖すぎる。

息遣いもめちゃくちゃリアルで、「権藤!」も「俺は不死身の杉元だッ」も本当に水の中で叫んでるみたいでした。

そんな苦しい戦いの中、神々しいBGMと共に降臨した白石。

息が限界の杉元ですが、白石の助けは断固拒否。

せっかくきてくれたんだから、そんなに嫌がらなくてもいいのにねぇ。

杉元に殴られてチーンってなった白石の姿は何度見ても笑えます。

ところでこの口移しで空気を渡すって実際うまくいくものなんでしょうか。

ちょっと口開けたら水が入ってきそうだし、呼吸ができるほどの酸素の受け渡しができるとは思えない。

でもオマージュでもあるこのシーンでそんなことを言うのはヤボというものですね!

以前も書きましたが、私はこのシーンが函館の海の救出劇の伏線になるとにらんどったんですけど残念ながらそれを見ることは叶いませんでした。

でも杉元が生還したところをみると、きっと白石のリベンジは成功したのでしょうね。

 

杉元が房太郎を助けたのはやっぱり情が湧いたからなのかな。

もちろん情報もほしかっただろうけど、自分と同じ経験をしているにもかかわらず明るく前向きに自分の夢に向かって邁進している房太郎のこと、杉元は見殺しにはできなかったんだと思います。

なんだかんだいって杉元って困っている人をほうってはおけない性分なんですよね。

房太郎はたくさんの人を殺してきた刺青の囚人だし、杉元たちのことをまた殺そうとしてくるかもしれないから手を組むのは危険な賭けではあるけれど、これまで殺した人数でいったら杉元だって負けてはいないし、もし裏切ったら殺せばいいだけの話ですからね。

個人的には杉元はこういう明るい人と一緒にいた方がいいと思います。

杉元に殴られて昇天しちゃった白石も無事で良かった。

でも白石上着脱いで川に飛び込んでませんでしたっけ?

 

さっきまであんなに荒ぶっていたというのに、アシㇼパさんの前では従順な杉元。

ふたりの関係を不思議に思うのは当然だけど、「杉元ってアシㇼパちゃんのこと好きなの~?(意訳)」「アシㇼパちゃんって杉元のこと好きだよね!(意訳)」とズケズケ言っちゃうなんて、これまでの事情を知らない陽キャの房太郎にしかできない所業です。

こんな風に耳を赤らめるアシㇼパさんを見るのは、コタンでフチが杉元に「孫娘を嫁にもらってくれ」と言った時以来でしょうか。

アシㇼパさんの「杉元と一緒にいたいからここにいるわけではない」というのは、本心なのだろうと思います。

アシㇼパさんが危険を承知で旅をしているのは、アイヌのためにやるべきことがあるから。

でも杉元に対する気持ちもないわけではない。

房太郎の発言は、杉元だけでなくアシㇼパさんの乙女心にも一石を投じたようです。

 

ところで杉元って最初は脳みそあんまり好きじゃなかったですよね。

もちろん食べたことのない未知の食べ物だからあの反応だった、という可能性もありますが、おいしいものとか好みのものだったら、一口食べて「好き!」ってなるんじゃないかしら。

その後何度か脳みそを食べるシーンがありましたが、しばらくはまぁまぁ微妙な顔をしていました。

でも今やこんなに大好物。

食べ慣れることでそのおいしさに気付いたのか、アシㇼパさんが好きというならおいしいに決まっているという洗脳(?)なのか、アシㇼパさんのことを好きになる気持ちに比例して脳みそが好きになったのか。

原作よりずっと心のこもった小林さんの「ヒンナヒンナヒンナァ!」は、アシㇼパさんの「好きな人には自分の好きなものを好きになってほしい」という気持ちへのアンサーだったんじゃないかな、と思います。

 

チョウザメのオハウがおいしそうなんですよね・・・。

キャビアはパスタとかにちょこっと乗ってるの食べたことありますが、私は言うほどおいしいとは思いませんでした。

塩っ辛かったし、たまごなのに全く生命力を感じないのがなんか謎で。

でも「塩漬けになっていないチョウザメのたまご」はぜひ食べてみたいです。

さっきまでいたヴァシリはどこに行っちゃったんだろう。

杉元はそういうとこフランクだけど、ヴァシリは初対面の人と打ち解けるまでに時間がかかるタイプなのかな?

 

 

札幌で連続殺人事件の捜査にあたる菊田さんと宇佐美。

このエピソードを原作で初めて読んだ時は度肝を抜かれました。

これ本当に週刊誌に載ったのかなとか、マジで宇佐美って気持ち悪いなとか。

でも不思議なことに、今回アニメを観ても全然そんな風に思わなかったんですよね。

むしろ「宇佐美、こんなにがんばってたんだ・・・」と好感すら持ってしまった自分、一体全体どうしちゃったんだろう。

 

確かに言ってることややってることはアレでした。

でも絵的にまずいところはうまいこと靄で隠れてたし、効果音もカイジの「ざわざわ」みたいで、私は全然違和感を感じませんでした。

「ひひぃん」には「ん?」ってなったけど、むしろそう言い換えることで直接的な表現を回避したと考えられないこともない。

宇佐美とジャックのバトルシーンも、使用アイテムを気功波と考えれば「技を出し合うふたり」にしか見えなかった。ような気がする。

ただあそこで気功波を撃ち合う必要があったかとういうと・・・まぁあれはなくても良かったか。

 

普段は失礼な態度を取りまくっている宇佐美ですが、捜査中はちゃんと菊田さんの指示に従っていたし、落馬した時も心配そうに声をかけていました。

菊田さんも部下の常軌を逸した行動に困惑しつつもその推理力には脱帽です。

決して信頼しあったバディではないふたりでしたがいざとなると抜群のチームワークを発揮する、さすが鶴見さんの選んだ第七師団の斥候部隊でした。

 

持てる能力を最大限に利用して犯人を追い詰めた宇佐美。

ゆるぎない信念を持って任務に励む姿に、私は初めて共感できた気がしました。

正直今回どうして自分がこの宇佐美を受け入れられたのかわかりません。

ここまで宇佐美に向き合ってきた時間が無駄ではなかったってことなのかな・・・。

 

今回のアニメ化で気になったことがあったとすれば、ジャックを追う時のBGMがボンボン回で函館の街を疾走する鶴見さんと鯉登パパのシーンと同じだったことですね。

こんなん白い肋骨服の鶴見さんを見るたびに宇佐美探偵のこと思い出しちゃうじゃん。

そういえばあの回でも菊田さんは落馬してましたが、演技とリアルは迫力が全然違いました。

え・・・もしかしてそのためにBGM一緒にしたの??

 

殺される娼婦の皆さんのお人柄が良さそうなのが、ジャックの残忍さを際立たせます。

ジャックの声、私はめちゃくちゃしっくりきました。

カンバーバッチ・・・実写もいけるんじゃないでしょうか。

 

ここのところずっと菊田さんの作画が安定してなくて残念だったのですが、今回の菊田さんはちゃんとかっこいい菊田さんでした。

死神に目をつけられた有古には、とにかくお気の毒としか言いようがない。

八方塞がりの有古に手を差し伸べた菊田さんの正体が中央のスパイだということが判明し、ここは原作を読んでいる時大混乱でした。

有古じゃないですが、もう誰を信じていいのかわからなくなりましたね。

 

前回、尾形は土方さんの変装を嘲笑してるのかと思ったんですけど、もしかしてあれ思い出し笑いだったのかな?

尾形ノリノリで楽しそう。

しかし両親を殺した尾形の変装が「親孝行」ってのがどう考えてもシュールすぎる。

尾形はなんでこの変装をしたんだろう。

もしかして「罪悪感ない」アピール?

でもこの変装って「第七師団にバレないため」にやってるはずなのに、こんなに花沢中将そっくりじゃあ、逆に怪しまれちゃうんじゃないかなぁ。

 

山本理髪店のある札幌に到着した杉元たち。

房太郎は川で切られた髪の毛を整えてもらったのでしょうか。

 

 

「刺青の囚人は24人」と白石から聞かされた時は「ずいぶん多いな」と思いましたが、50人くらいいても良かったですね。

そしたらもっと旅が続いていたのに。

次回最終回、さびしくなります・・・。

 

 

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