ゴールデンカムイだらけ

ゴールデンカムイにおける自分的萌えポイントを書いたり描いたりする二次創作ブログです。

ゴールデンカムイ第314話(最終話)

ゴールデンカムイ第314話「大団円」。

本誌の内容にふれているのでたたみます。

 

 

まず最初に「次号、大団円」を疑ったことを謝罪させてください。

先生が兼ねてよりおっしゃっていた通り、大団円でした。

感想は「大団円でした。」の一言で済む気がしますが、なんで?と聞かれたら以下のように長くなります。

もし最終話未読の方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧になってからお読みくださいね。

 

 

 

大変ざっくりとしたあらすじ

<5か月後>榎本武揚に権利書を公式認定してもらう

<6か月後>再婚して目が治ってた梅ちゃんに金塊を渡す・干し柿を食べる

<3年後>白石王国建国のお知らせがコタンで暮らす杉元とアシㇼパさんの元へ届く

*生き残ったメンバーはそれぞれの役目を全うする

 

 

初電子版ヤンジャン本誌

前回のブログを更新した後、ヤンジャン公式サイトで第314話の表紙が公開されていることに気付きました。

顔の右半分が見えない杉元に、アシㇼパさんの腕ががっつり絡んでいる構図。

これは杉元生存ルートに期待が持てるなと思いつつ、見慣れない「ビルマ語監修」という言葉に、「え、もしかして鶴見さんビルマに渡った?そしてその隣には・・・月島?」とか思っちゃいました。

ここまで数限りない見当外れを繰り返してきたにも関わらず、全く学習しない妄想癖。

我ながらびっくりです。

 

最終話は木曜10時のアプリの更新で読もうと思っていたのですが、気になって全然寝れない!

万が一でもネタバレを食らうなんてことはあってはいけないので携帯も見れない。

というわけで、今回初めて電子版のヤンジャンを購入いたしました。

ヤンジャン本誌の表紙は、単行本第1巻の杉元を彷彿とさせるものでした。

 

 

寅次との約束

前回の続きで函館の海が描かれるかと思ったら、あれから6か月後の東京。

悲しげな顔で干し柿を見つめるアシㇼパさんの顔にドキドキしながらページをめくります。

この時代、アイヌの人が東京に来ることはめずらしかったんでしょうね。

私もアシㇼパさんが北海道を出るとは思いませんでした。

コマ内のおじさんとおばさんも、めっちゃアシㇼパさんを見ています。

 

え・・・これ梅ちゃん?

なんか雰囲気変わりましたね。

元々美人さんとは思っていましたが、華やかさが増した気がします。髪型のせいかな?

目も治っているようだし、女将さんって呼ぶ従業員がいるくらいだから裕福な方と再婚したと思われます。

 

あまりにも風体が変わっているからか、見た目ではなく匂いで杉元と気付く梅ちゃん。

コートが繕った跡だらけのボロボロで別のにおいがしそうですが、今回は「あなたどなた」とは言われませんでした。

寅次は生前杉元に、「梅ちゃんに目の手術を受けさせたい」「子持ちで目の不自由な梅ちゃんが路頭に迷わないようにしてほしい」「子供を大学に行かせたい」と語っていました。

今の梅ちゃんに金塊は必要なさそうですが、杉元は梅ちゃんと子供を想う寅次の気持ちを届けたかったのか、金塊の分け前を全て梅ちゃんに渡します。

どうやらズボンを脱がなくても海から上がれたようですね。

(前話の記事で、ポケットに入っている金塊の重さが救出の邪魔になるなら脱いでしまえと書きました。ふんどし一丁でアシㇼパさんひっぱり上げられたらちょっとおもしろいかなって思ったんですけどね・・・なんかすみません。)

 

見知らぬ怖そうな人を追い払おうと果敢に挑んだ寅太郎、相手が敵でないと知ると、ちゃんと頭を下げてお礼が言える・・・ええ子に育っとるではないですか。

晴れ晴れとした顔でアシㇼパさんと白石の元へ戻ってきた杉元。

どうやら梅ちゃんのことはすっかり吹っ切れたようです。

 

 

和泉守兼定の正しい使い方

ここでやっと土方さんの想定通りの正しい形で役に立った和泉守兼定

この使い方をする場合、榎本武揚に会いに行くのは杉元じゃなくても良かった。

だから気をもんでいたんですが、杉元がこの場にいて一安心。

しかもアシㇼパさんも一緒です。

金塊は使う奴次第で役目が変わると話していましたが、権利書は間違いなくアイヌのためになるし、ここは土方さんのおかげでアシㇼパさんの希望通りになりました。

土方さんも満足してくれていることでしょう。

 

鶴見さんが和泉守兼定で杉元を串刺しにした時はなんてことと思いましたが、杉元に刺さっていたから函館の海に沈まずに済んだと考えればまさに不幸中の幸い。

・・・にしちゃ不幸が過ぎるけど。

軍帽流されちゃったと思ったんですけどねー。

何事もなかったかのように杉元のところに戻ってますね。

土方さんのイペタㇺ、ここで発動したのかな?

 

 

干し柿

念願の干し柿エピソード。

しかし金塊発見の時もそうでしたが、「ああ、アシㇼパさんと一緒に干し柿食べれたんだね」とこれまた淡々と受け入れてしまいました。

その理由は金塊発見時と同様、アシㇼパさんが不安そうな顔をしているから。

でも、干し柿を食べて杉元がどう思ったかは私も知りたい。

ちなみに梅ちゃんの旧姓が「柿崎」と知った時は、「これはアシㇼパさんに知られちゃなんねぇ」と思ったもんです。

好物だという干し柿、おいしかったみたいですが、だからどうということはなさそうな杉元。

でも、第100話で涙を流し、樺太でもビール工場でも役立たずと自分を責めていた杉元が「今の自分が割と好き」とか言うもんだから、今度はこっちが泣く。

自分がんばった、と思えたのはもちろんこれまでの道のりがあったからだろうけど、最後に土方さんが「それが武士道だ」って杉元がしてきたことをちゃんと言葉にして認めてくれたってのが大きい気がします。

やっぱり誰かに言ってもらうの大事。

しかもそれが土方歳三の言葉ならなおさらです。

 

 

杉元の居場所

白石は、杉元にこの後どうするのって聞きます。

アシㇼパさん、こういう話になった時後ろを向いてたり無になったり、あんまり表情見せてくれなかった気がするんですが、最終話では感情だだもれ。

これまではそんなこと考えてる場合じゃないって自らを戒めていたんでしょうが、長きにわたる戦いに決着をつけ、進むべき道を歩み始めたアシㇼパさんは年相応の恋する乙女です。

こんなかわいらしいアシㇼパさんが見れる日がくるなんて思ってもいませんでした。

 

エビフライは美味しいけれど、それに負けないくらいアイヌ料理も美味しいと、杉元は食べ物基準で故郷として北海道を選んだように語ってますが、もちろんそうではありません。

帝国ホテルでエビフライを食べている杉元は豪華だけど広い部屋にぽつんとひとり。

しかしアイヌ料理を堪能する杉元の横には、常にアシㇼパさんが一緒に描写されています。

どのコマもこんなに小さく、しかも詰め詰めで描かれているのに。

お父さんが探せと言っていた「自分が幸せに生きられる場所」は、アシㇼパさんといるところ。

アシㇼパさんは杉元に「故郷に帰って好きな人と暮らすのか」と聞いたことがありましたが、杉元はアシㇼパさんと故郷に帰ることを選びました。

アシㇼパさん、本当に良かったですね。私もほろりとしてしまいましたよ。

 

 

各々の居場所

白石はふたりになにも言わず、カッコよく去っていきました。

行き先はアレだけど。

 

夏太郎は羊牧場で大成功。

土方さんとのエピソード、信じてもらえてないみたいですけど、日泥ではなく自分の名前の入った法被を着て、立派に一国一城の主となりました。

 

土方さんと新八さんは史実通り・・・ですかね。

 

谷垣はアイヌとして生きるのかなって思ってたんですが、二瓶のアドバイスに従い阿仁に戻ったようです。

しかし子供が15人とは!

男女の組み合わせは逆だけど、こんなところでも二瓶リスペクトが出ちゃう谷垣。

インカラマッちゃん1人目出産したのが20代後半?30歳くらい?

そっから毎年産んだとしても、15人目は大体45歳くらいの時の子。

いやまじで尊敬します。

谷垣また肥えましたね。

・・・秋田のダイダラボッチになったのかな?

 

キラウシ、アイヌの長老たちと全然関係なかったですね。すみません。

門倉とマンスールと三人の珍道中、カオスだけど楽しそう。

しかし実写映画化発表のこのタイミングでこの内容。

またしても妄想が大暴走しそうですが、これは映画化の記事で書くことといたします。

 

ヴァシリ生きてた!

尾形に全敗した上に異国の地でひとり寂しく散るのはさすがに気の毒と思っていたので、これは嬉しい。

スナイパーとしては致命的な負傷をしたのかもしれませんが、銃を筆に持ち替えて、新たな人生を歩んだんですね。

 

汽車から落ちた尾形、線路わきに放置なんてことになってたら切なすぎると思ってたんです。

でもこの絵を見るに、おそらくヴァシリは倒れている尾形を見つけたようですね。

尾形には何度もしてやられて悔しい思いをしていたと思いますが、自分と同等の腕を持つ唯一無二のライバル。

ヴァシリはきっと尾形を埋葬してくれたことと思います。

 

ヴァシリも尾形って山猫に似てるなーって思ってたんですかね?

1940年に描かれた絵ってことは、この物語の30年くらい後ってことでしょうか。

何度も描き直して描き直して、30年かけてやっと完成したのかなぁ。

それか連作の一枚か。

描いた後は部屋に飾ってずっと眺めていたのかも。

嫌いなやつの絵なんて、描かないし持っていたくもない。

勇作さん以外にも、尾形のことこんなに想ってくれる人がいて良かった。

自分の価値にこだわっていた尾形、ずいぶんな高値がつきましたね。

 

 

鯉登さんと月島

鯉登さんはなんとなく想像つきましたが、月島がどうなるのか最後までわかりませんでした。

正直言うと、月島には鶴見劇場を最後までかぶりつきで見てほしかった。

でも鯉登さんがそれをさせなかったことで、月島は鶴見さんの呪縛から解き放たれたのかもしれないですね。

月島にとってはその方がきっと良かったし、本人もそう思えたようです。

鯉登少尉、本当にご立派になられて・・・。

土方さんにつけられた「向こう傷」、勲章ですね。

たまに早口の薩摩弁になったり、足をダンダンしちゃうのも魅力のひとつとして部下に愛されたことでしょう。

しかしつくづく海を探すことに縁のある男、月島。

額当ては線路わきを探せば見つかると思いますよ。

 

戦わずしてアイヌを守り伝えて行く道を選んだアシㇼパさん。

再び樺太を訪れて、チカパシとエノノカちゃんに会ってほしいですね。

 

 

公式認定杉リパ

杉元とアシㇼパさん、物語の終わりにこのふたりはどうなるのか。

私は一緒になってくれたら嬉しい派ですけど、ふたりはくっつかないからいいんだ、というご意見もごもっともだと思ってます。

だから野田先生がどんな結末にするのかとても楽しみでした。

 

最終章に入ってから殺伐とした展開が続きましたが、アシㇼパさんが杉元を想う気持ちはあふれ出ていて、杉元にもそれは伝わっていたと思います。

ふたりの気持ちが通じ合ってるのはわかったけど、例えば抱きしめるとか、そういう行動に移すことはなさそうかな、それこそ戦いを終えたふたりの後ろ姿が描写され、「もしかしたら将来一緒になる可能性あるかもね?」くらいの余地を残してくれたら御の字。

そんな風に思ってました。

だから一緒に北海道に帰ることになり、杉リパファンとしてはほっと胸をなでおろしたところです。

 

そして3年後。

身長差の縮まったふたりが狩りをしながらコタンで一緒に生活している様子が描かれている!!

なんですか、この萌えの詰まった一コマは!

こういうの、妄想するのと実際に描かれているのを見るのとは大違いです。

3年経ってもアシㇼパさんはまだ15,6歳くらいでしょうか。

私にとっては微妙な年齢で、ここまでになにか劇的な進展があったとは思いませんが、美しく成長したアシㇼパさんの姿に、妄想スイッチは押されまくりです。

最後にこんなええもん見せてもろて・・・。

この一コマだけで、空白の3年間とこの先の全てが妄想できる気がします(しかも何パターンも)。

こんながっつりとした杉リパが公式で見れるなんて、正直思っていませんでした。

 

第309話「血濡れ事」の回で描かれた杉元と尾形のからみ(戦い)、BL脳のない私の心を撃ち抜くほどの威力だったので、これは多分尾形ファンへの野田先生からのプレゼントなんだろうな、と勝手に思ってました。とにかくあれはすごかった。

うらやましく思ってましたが、杉リパファンにもこんな素敵なプレゼントが用意されていたとは・・・!

野田先生、ありがとうございます!

 

3年経っても杉元の相も変わらぬこのフル装備。

耳は欠けちゃってますけど、顔の傷は思ったほどダメージなくてよかったです。

がっつりえぐられていた割にはそこそこ普通に戻ってる。

さすが不死身の杉元です。

 

そしてここで衝撃。

オソマちゃん超美人さんになってる!!

谷垣に見せてあげたいです。

 

 

脱獄王 白石由竹

最後に野田先生の隠し玉炸裂!

王様になった白石。

黄金のカムイについて話している時、いやに神妙な顔で聞いているなとは思ってましたが、まさかこんなことを企んでいたとは。

 

白石、房太郎との約束ちゃんと守ったんですね。

アシㇼパさんに金塊をあきらめてくれってお願いされた時、杉元に「わかったと言え」と言ってましたが、自分では言いませんでした。

私はアシㇼパさんの意図を汲んでそうしたんだと思ってたんですけど違ったようです。

白石は房太郎のこともアシㇼパさんのことも裏切りませんでしたが、私はすっかり騙されました。

白石王国建国秘話、すごく見たい。

 

最後の「オイお前白石だろッ!!」も、アプリを読むともらえるスタンプが白石だったのも秀逸でした。

それにしても、白石はなんで手紙になんも書かなかったんでしょうね。

ここはぜひ単行本化する時加筆してほしい。

白石の近況教えて。

 

大団円

先週までの怒涛の展開が嘘のように穏やかな今回。

見たいものが全部詰まった最終話でした。

何度も読み返し、こうやって感想を書いていても、夢じゃないかと思うくらいです。

連載中は大団円なんてあるんかいと思うくらいバンバン人が死んで、本当に辛かった。

特に土方さんや尾形が死んじゃった時は、この後どんなことがあろうと良かったと思える気がしませんでした。

でも、先生のコメントの「ゴールデンカムイは杉元佐一の物語」という言葉を見て納得。

それなら大団円ですね。

 

なんかもっと書くことがあった気がするんですが、ずいぶん長くなってしまったのでまた思い出したら書きます。

毎週毎週続きが気になり過ぎて、最終話読むまで絶対に死ねないと思ってたので、無事最後を見届けることができて本当に良かったです。

 

ご存じの方も多いと思いますが、これすごく感動しました。

ゴールデンカムイ、愛されてる・・・。


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第314話 追記など

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ひとつ前の記事(前夜祭的な)

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ひとつ前のお話 第313話「終着」

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