ゴールデンカムイだらけ

ゴールデンカムイにおける自分的萌えポイントを書いたり描いたりする二次創作ブログです。

アニメゴールデンカムイ第四十七話「蒸気船」 感想

第四期第十一話「蒸気船」。

個人的に大好きなシーン満載の回。

作画もきれいだしみんなイケメン。

にもかかわらず今回も言いたい放題、筆が滑りまくってて申し訳ありません。

 

ネタバレ含みますのでたたみます。

最終話までのネタバレもしてるので、原作未読のアニメ派の方は閲覧ご注意ください。

 

 

 

「斥候」って聞いたことない言葉だったので調べてみたら、「秘密裏に」「少数で」敵情を偵察する部隊とのことでした。

菊田さん、宇佐美の暴走を相当警戒しているようです。

 

死んじゃったはずの門倉さんの声が聞こえたと頬を染める宇佐美。(なんか匂いも嗅いでる気がするけどこれ松岡さんのアドリブ?)

宇佐美の門倉さんに対する執着はなんなんですかね。

宇佐美にとって門倉さんて「自分をハメて殺そうとした人」のはず。

もしかして「自分を殺そうとした」というのが宇佐美の萌えポイントだったりするのかなぁ。

やっぱり宇佐美はよーわからん。

「共犯」で少し宇佐美に近付けたかなと思ったけど、気のせいだったみたいです。

 

白鳥鍋がなかったので、尾形と有古はここで合流。

ふたりはお互いの人となりを知るくらいは面識があったようです。

「有古が鶴見さんを裏切るとは思わなかった」というのが尾形の本心なのか牽制なのかはわかりませんが、有古今微妙な立場だから土方さんの前でそんなこと言わないであげて・・・。

 

土方さんの変装をネタ扱いしていじる尾形。

めちゃくちゃイケメンなんですけど、もしかしてこれは「親孝行」のネタフリかな?

答え合わせが楽しみです。

 

上エ地ってもっと高めの、それこそスネ夫っぽい声をイメージしてたんですけど、このちょっとハスキーさのあるソフトな声というのもアリですね。

上エ地か・・・。

あんまり上エ地について考えたことなかったなぁ。

がっかりした顔が好きって言ってるけど、本人が一番がっかりなのが見ていてつらい。

 

いや~まさか飴売りさんのエピソードが見れるとは思いませんでした。

いきなり「乳首見てぇ」って言われてこのテンションで返せる飴売りさん強い。

ここの杉元ただでさえイケメンなのにイケボという+αが加わり、正にカオス。

真顔で「乳首の価値」について議論する男たちを、周りの子どもたちは一体どんな気持ちで見ていたのでしょう。

アシㇼパさんはこのやりとりに半ばあきれているのかと思ってたんですが、普通に議論に参加してましたね。

2厘って今だと40~50円くらい?

脱ぎ慣れている杉元ならともかく、カタギの飴売りさんが往来で乳首をさらす値段としては確かに安すぎるかもしれません。

 

地面と建物のスキマから覗いて子どもに話しかける「IT」な白石が先ほどの上エ地を彷彿とさせて原作を読んでいる時は毎回ザワザワしてましたが、BGMと伊藤さんの演技のおかげでその印象は一新されました。

 

上エ地は白石のこと知ってたっぽいですね。

そしてのっぺらぼうと同じ目を持つアシㇼパさんが一緒なのを見て、自分を探していることに気付いたみたい。

アニメでは上エ地の仕掛けにびっくりするだけの白石ですが、ここは白石らしさ全開のシーンなので、原作通りそのあと「んも~」って笑って「がっかり待ち」してる上エ地に肩透かしを食らわしてほしかったですね。

 

房太郎が交渉している相手は見た目からしてキムシプさんの弟でしょうか?

「カネ(米)にものを言わせて聞き出した」と見えなくもないけど、当時はアイヌを脅したりだましたりして搾取する和人もいただろうに、こうやって敬意を持って対話をし、十分な見返りを用意して交渉に臨んだ房太郎はそこらの和人とはやはり器が違います。

狩猟民族のアイヌにとってお米って交換でしか手に入らない貴重なものだったのかしら。

アシㇼパさんもニシン番屋で白米に目の色変えてましたもんね。

北海道は気候的に稲作に向いてないって昔習った気がするから、そもそもお米の流通量が少なかったとかもあるのかも?

全く不勉強が悔やまれる・・・。

ちなみにゴールデンカムイにハマってから、我が家のお米はゆめぴりか一択です(微力ながら北海道を応援中)。

 

房太郎が着ているコート、私が思ってた色とは違ったんですけどこの色の方が断然いい。

これちょっといい素材使って商品化したら多少お高くても売れると思います。

 

房太郎の、川に飛び込んでからの「船を停めろ」。

ここはとにかく原作が素晴らしい。

すごく映像的で実際に動くアニメになったらさぞかしかっこいいだろうと思うところですが、私は「あばよロシア」の杉元×ヴァシリ戦で学習しました。

漫画は一番かっこいい場面をかっこいい構図で見せてくれますが、アニメはどんどん流れていってしまうからどうしてもインパクトが弱まってしまう。

各自が想像力全開で埋めた行間を映像化するのは至難の業。

これは野田先生の描かれる原作がかっこよすぎるから仕方がない。

でもせっかくアニメにするなら、最後のシリンダー(?)を戻すところは音があった方が絶対良かった。

ここは「ふッ」としてからの「ジャッ」「船を停めろ」の流れが最高にクールなので、無音なのはもったいない!!

 

杉元が後ろ手に銃剣抜くところも作中大好きなコマの一つです。

「絶対コロス」モードになっちゃった杉元、いつもだったら周りの言う事なんか聞きゃしないのに、ここは白石の「ステイ」に従いました。

殺したい気持ちが漏れ出ちゃってるからアシㇼパさんほどではないにしても、この様子からして白石も杉元から一定の信頼を得たと考えて良いのではないでしょうか。

 

「刺青の囚人狩り」ではなくて「金塊の隠し場所を知ってる人物を探している」ということで穏便に話を進める白石。

私はここの杉元のウズウズシーンも楽しみにしていたのですが、アニメのウズウズ、原作とは違うタイプでこれはこれでいいですね。

マフラーだけでなく身体もユラユラしててほしかった気もするけど、殺意のオーラもユラユラしてるからこのくらいがちょうどいいのかもしれません。

 

郵便配達人、小五郎おじさんではないですか!

出番は少ないけどキャラ濃い目なので有名どころが演るんだろうなとは思ってましたが、すごい人連れてきましたね。

今回私は郵便配達人のキャストをアニメを観て初めて知りましたが、放送後に確認したら、ちゃんと事前に発表されました。

Twitterやってないとこういう時出遅れる・・・。

徐々にテンションが上がっていく郵便配達人、これは小五郎おじさんというより「24」のジャック・バウアーですね。

相変わらず古くてすみません。

 

ロシア人のヴァシリには、雪解け時期の北海道はきっと暖かく感じられたことでしょう。

帽子を取って前髪多めになったヴァシリかっこいい。

ここでヴァシリが郵便配達人の援護射撃をしたのは、武装した男たちの姿を見て尾形のエサであるアシㇼパさんに何かあったら困ると判断したからと思われますが、もしかしたらアマッポから救ってくれたことへの恩返しの気持ちがあったのかもしれません(妄想)。

船をひいていた紐が切れちゃって置いてけぼりになっちゃいましたが、こういう時もノーリアクション。

スナイパーってあんまり感情を表に出さないものなのかしら。

原作を読むと壊れてバキバキになった船の水車部分にこすれて紐が切れたことがわかりますが、アニメだと・・・なんで切れたか謎ですね。

 

この振りかぶった錨で殴られるの、見ているだけで痛い。

当たり所が悪かったら即死レベルの攻撃なのに、即座に反撃されたらそりゃ房太郎もびっくりですよ。

自分のことは顧みず、ただただアシㇼパさんの身の安全だけを考える杉元です。

 

親分に色仕掛けで近付いたと思われる房太郎を見て、もしかして親分が浮気した男娼って房太郎?と思ったのですが、彼は姫に殺されちゃったんでした。

姫が房太郎を見る目が怖い・・・。

こういうことが重なり、姫は凶行に及んだのかもしれません。

浮気する親分は良くないですが、葉巻を吸う姿がすごく悪そうなのはすごく良い。

しかし葉巻ってなんであんなに甘ったるい匂いがするんでしょう。

若い頃に嗅いだ隣の部署の部長の葉巻の匂い、今でも覚えてるくらい臭かった(分煙という概念はなかった時代の話)。

この親分の登場するOAD第三弾の「モンスター」、こうやって関連回が放送された時はアマプラで観れるんだけど、しばらくするとクローズになっちゃうのが残念でなりません。

いつでも観れるようにしておいてくれると嬉しいんだけどなぁ。

 

房太郎の王様になる宣言を聞いてあきれ顔の白石が、結末を知ってから見ると全然違った印象になるから不思議。

白石コインの裏面ってどんな柄なんだろう。

房太郎にまつわる何かがデザインされてたりするのかな?

 

杉元過去回。

杉元そっくりな杉元父、唇がカサカサだし、布団の汚れっぷりもリアルで先はあまり長くなさそう。

函館で杉元が「父親譲りのおせっかいな性格」って言っていて、そんなエピソードあったかなと思ったのですが、ここで杉元父が自分のことを「おせっかいな性分だ」と言ってました。

でも私は「おせっかい」って言葉にちょっと自我を感じるので、基本的に「無」な杉元が「おせっかいだ」と思ったことはあんまりないんですよね。

特にアシㇼパさんに対する杉元の行動って「おせっかい」とは次元が違う気がします。

 

杉元の自己肯定力が低いのは梅ちゃんに「あなたどなた」って言われたのが大きいのかなって思ってましたが、黒猫に「お前も役に立たないなぁ」って言ってるところをみると、家族やお父さんのためになにもしてあげられなかったことも影響しているのかもしれません。

 

「不死身」というワードを口にすることで自分を奮い立たせた杉元。

杉元も房太郎も、家族を伝染病で亡くし、ひとり生き残り故郷を離れました。

「王様になる」なんて奇想天外な夢だけど、「だから自分の居場所を自分で作ることにした」という房太郎の気持ちは杉元にも理解できる部分があったのだと思います。

自分の夢はなんなのか、自分の居場所はどこにあるのか。

杉元が金塊を探しているのは寅次のため。

そしてこの「蒸気船」で野田先生がいつにも増して「アシㇼパさんファースト」な杉元の姿を描いたのは、房太郎の問いに対する答えを杉元が持ち合わせていないことを浮き彫りにするためだったのかな、なんて思いました。

 

せっかく白石がうまくごまかしたのに、房太郎に平太師匠の刺青と煙草入れを見られてしまった!

というところで次回に続く。

今回ちらっと映った水中の描写がとってもきれいだったので、次回の水中戦楽しみだなーなんて呑気にEDを観ていたら、立木さんの声と共に映し出された『次回「発射」』。

え、有終の美を宇佐美で飾るつもり?

打ち切りの話が出てももう終わってるからOKとかそういう捨て身の戦法なの?

と思ったけど、今期は13エピソード、第四十九話まであるみたいですね。

最後まで何が起こるかわからない、ゴールデンカムイ第四期です・・・。

 

 

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