「オケコン」=「ゲームやアニメの劇伴をオーケストラで演奏するコンサート」。
私が人生で初めて接したオケコンは「ドラゴンクエスト交響組曲」なんですが、今のオケコンがどんな進化を遂げているのか、そしてゴールデンカムイの世界がどのように表現されるのか。
この目と耳で確かめるべく、2024年3月に開催されたゴールデンカムイのオケコンに行ってきました。
感想先に言っちゃいますと、オケコン、想像してたよりずっと良かったです。
アニメにはこういう楽しみ方もあるのかと目からうろこ。
本当に行って良かった!
感想はその一言に尽きるんですが、せっかくなので当日の様子などをご紹介しようと思います。
相変わらずカオスなレポもどきでなんの参考にもなりませんが、諸々ご了承いただけるようでしたらどうぞお進みください。
オケコンの会場であるすみだトリフォニーホールは錦糸町の駅から徒歩約5分。
クラシックコンサートって一般的にはつまらないものという認識だろうし、ゴールデンカムイのキャラが演奏するわけでも、声優さんたちがゲスト出演するわけでもないとしたら、いったいどのような人が聴きにくるのか。
前日までチケットは販売中だったので、そんなに混んでないかもなぁなんて思っていましたが、とんでもない。
めちゃくちゃにぎわっとる!
私は開場ギリギリの時間に到着したのですが、トリフォニーホールの入口には入場待ちの長い列ができていました。
午前中から販売されていたグッズはすでに売り切れているものもちらほら。
今回販売されていたグッズは普段のイベントより少し高級感のある印象です。
しかしグッズって出遅れると売り切れちゃうこと、多いですよね。
この後通販もあるだろうから、ちょっと多めに用意しておいてくれたらいいのになって毎回思うんですけど、数の予想って難しいのかなぁ。
それかたくさん作ろうにも生産が追い付かないのか。
楽譜ケースほしかったんですけど、残念ながらsold out。
朝から並ばないとダメだったか・・・。
入口で配られていた袋には野田先生情報が封入されておりました。
ちなみにこれらのチラシが入っている袋、カサカサ音がするタイプだったので演奏中は取り扱い注意です。
グッズを買うのに30分くらい、そのあとさらに15分くらい並んでフォトスポットで写真撮影。
ブランケットつきのチケットを購入していた方の受け取り場所はグッズのレジとは別に用意されていましたが、開演前は空いていたのに帰りはとても混んでいました。
ブランケットを先に受け取った方はフォトスポットでブランケットをかぶって写真を撮っておられて、とっても楽しそうでした!
普通の演奏会だったら開演の少し前に到着すればOKだけど、こういうイベントの時は色々とやることがあるので開場と同時に到着しておいた方が良いことを学習いたしました。
舞台上の真ん中にあるのはパネルにも見えますがスクリーンでした。
席に着いて、早速購入したパンフレットでプログラムをチェック。
パンフレットにはプログラムのほか、曲紹介やゲストプレイヤーの方の略歴、楽器の説明などが書いてありましたが、なぜか新日フィルのメンバー表がない。
オーボエのトップの方の音が好みだったので帰ってからネットで調べてしまった。
オケコンのパンフレットにはオケのメンバー表って入れないもんなんですかね??
当日のプログラムは以下の通り
1 旅の幕開け
2 奪われた金塊/追跡者
3 アイヌコタン
4 駆ける/オソマ
5 反逆の情報将校
6 幕末の亡霊
7 祝福された道
8 ウェンカムイ/獣と獣
9 阿仁根っ子
10 レプンカムイ
11 Winding Road
~休憩~
12 女の季節/ヒンナヒンナ
13 逃走
14 飛行船
15 面倒くさい
16 煌めく
17 新月の夜に
18 シャチ/破壊欲
19 青い眼/アチャ
20 狙撃
21 呼応
22 Hibana
基本的にはアニメ第一期と第二期の劇伴。
曲数が多いから細切れな印象になっちゃうかなと思いきや、先にご紹介したスクリーンにアニメの映像が流れ、それに合わせて曲が演奏されるので「生演奏を聴きながらアニメを観る」という大変贅沢な時間を過ごすことができました。
どの曲も短いながらも聴きごたえがあって、映像のチョイスも素晴らしく、映像と演奏がぴったりで、年末のジルベスターコンサートもびっくりの完成度でした。
そして「この曲ってこういうタイトルだったんだ!」という発見もあってとっても楽しい。
指揮者の辻博之さんと新日フィルのみなさんはもちろん、ゲストプレーヤーの方の演奏も素晴らしかったです。
笛の持ち替えが大変そうでしたが、アイヌの楽器、ギター、コーラスが加わると一気にゴールデンカムイの世界が広がりますね。
ムックリは何度か生で聴いたことがあるんですが、トンコリの演奏をちゃんと聴くのは初めてかも。
もうちょっと素朴な音色を想像していたんですけど、思った以上にクリアで透明感がありました。
指で弦をはじく楽器ですが、ハープのような西洋の楽器ではなく、お琴に近いような音色でした。
どの旋律をどの楽器が演奏しているのか、見てわかるのもおもしろかったです。
ウエンカムイ、弦楽器の方大変そうでした。
煌めき(ラッコ鍋の時流れる曲)も、聴こえるか聴こえないかの音量でずーっともやもやした旋律を弾いていて、なにか報われない気持ちになるのではと心配になりましたが、これがあるのとないのでは煌めき具合が全然違いますね。
これから煌めきを聴く時にはこのもやもやを耳をすましてちゃんと聴きたいと思います。
しかし一体どんな譜面を弾いていたんだろう・・・。
機会があったらちょこっと見せてもらいたいです。
劇伴だけでなく、Winding RoadもHibanaもオケ版に編曲されててこれがまたとっても良かったです。
特にHibanaは次々に旋律を演奏する楽器が移っていき、メロディが複雑に絡み合ってフルオケならではの豪華さでした。
テンポが速いし拍も難しいけど、これ演奏できたらきっと楽しいだろうなぁ!
アンコールは「樺太へ」の演奏とキャラ紹介があり、最後まで見どころ聴きどころ満載のコンサートでした。
昨年末のイベントでオケコン開催が発表された時、「待ちに待ったオケコンきたー!」というより「オケコンって・・・あのオケコン?」とあまりピンときてなかったんですが、思い切って行って良かったです。
円盤化の予定はあるかなぁ。
もちろん生で聴くのが一番なんだけど、映像と音楽、あちこち見るのが忙しかったので、ゆっくりじっくり見返したい。
そしてぜひアニメ第三期と第四期のオケコンも開催してほしい!
オーケストラのコンサートとか眠くなっちゃうんだよね~という方も飽きることなく楽しめると思いますので、今回迷った末にパスした方がいらっしゃいましたら、次回開催の折にはぜひ前向きにご検討ください!