ゴールデンカムイだらけ

ゴールデンカムイにおける自分的萌えポイントを書いたり描いたりする二次創作ブログです。

アニメゴールデンカムイ第四十一話「シネマトグラフ」 感想

第四期第五話「シネマトグラフ」。

 

同時視聴会やその他のインタビューで、小林さんや晴香ちゃんが第四期の見どころとして紹介していた杉元とアシㇼパさんの関係に変化が見られる回。

そして作中で紹介されるアイヌの物語が映像化できたことに驚きと安堵を覚えた回でもありました。

 

以下ネタバレ含みますのでたたみます。

 

 

鶴見さんが迎えにくるまで、自由時間を過ごすことになった一行。

旅をする中で一定の信頼を得たからこそ与えられたフリータイムなのか、あえて泳がせることで暗号を解くカギの手がかりをつかもうとしたのか。

森の中に入る杉元とアシㇼパさんを監視する月島軍曹が凛々しいお顔を見せてくれたので、さきほどのくちぱっちは無事上書きされました。

 

そんな月島に見つかっちゃった頭巾ちゃん。

このうなずきはなにを意味しているのかな?

尾形が共通の敵だということはわかってるっぽいので、「尾形いません」なのか、「自分は尾形が現れるのを待っているだけで、あのふたりに危害を加えたり月島の邪魔をするつもりはない」という無害アピールなのか。

それか、ヴァシリにはこの一行は「仲間」に見えてるだろうから、月島が杉元とアシㇼパさんを見ているのを「監視」ではなく「のぞき見」と認識して「大丈夫、誰にも言わないよ☆」と安心させるためのうなずきだった可能性もある。

だって親子でも兄妹でもなさそうなのに仲睦まじくずっと一緒にいる杉元とアシㇼパさん、誰が見たって気になるじゃないですか!

原作のキラリーン☆も良かったですが、アニメではまばたきという動きがプラスされ、頭巾ちゃんのキュートさが一層増した気がします。カワイイ。

 

無事にグズリを仕留め、その味を確かめることができた杉元。

そういえば杉元が自分で脳みそをすくって食べているのを見たことない気がします。

脳みそはアシㇼパさんがサーブすると決まっているのかな。(家長が切り分けるチキン的な。)

杉元の好きなものって「塩をかけた脳みそ」ですが、正確には「アシㇼパさんに食べさせてもらう塩をかけた脳みそ」なのかもしれないですね。

 

メガホンを持った瞬間、変なスイッチが入っちゃったアシㇼパさん。

杉元と鯉登さんに強烈なダメ出しをする姿は、初登場時の無口で大人びた少女と同一人物とは思えません。

杉元もアシㇼパさんと離ればなれになっていた時の狂犬っぷりはどこへやら。

その従順な姿に月島も驚いたことでしょう。

ここは原作を読んだ時以上にアシㇼパさんの強い想いが伝わってきました。

晴香ちゃんの演技、熱かった!!

 

冒頭でも触れましたが、アイヌの物語、モザイクもピー音も入らずよくそのまま映像化できましたね。

ちなみに私の記憶では、ゴールデンカムイのアニメでモザイクがかかったのはレタラと白石のオソマだけです。

今回は白石スタンプの出番もなく、これはアイヌ文化を伝えるいたって真面目な物語だということが関係各所にご理解いただけたんだと思われます。

 

「見切れてんだよ、ロシア人!!」って台詞、原作を読んだ時には誰が言ってるのかわからなかったので、ひそかにアニメ化を楽しみにしていました。

私は杉元かなって思ってたんですけど、正解は白石でした。

謎が解けて良かった!

 

完成した活動写真を観ての反応は三者三様。

それにしてもこの月島の胸には何が入っているのかな?水風船?

美術スタッフのヴァシリも試写会に参加しています。

狩りをするアシㇼパさんの姿を見て感心した様子。

一流のスナイパーとアーチャー、なにか通ずるものがあるようです。

無言でうなずくジュレールくんが、髭のせいかマンスールに見えて仕方ない。

 

そしてウイルクとアシㇼパさんのお母さん登場。

私はこれ結構びっくりしました。

ウイルクはさておいて(さておく理由は後述)、お母さんの顔見せてくれるんだ!って。

アシㇼパさんはお母さんの顔見てみたかっただろうし、私も見れて嬉しかったです。

でもこう言っちゃなんですけど、アシㇼパさんのお母さんって出ても出なくても大勢に影響ないから、出るとは思ってなかったです。

というか、出る可能性すら考えたことなかった。

それなのにここでアシㇼパさんのお母さんを見せてくれた理由はなんだったのか。

以下はなんの根拠もない妄想です。

もしかしてそうかな?と思った自分メモ。

まぁこのブログはそんなことばっかりですけどね!

 

アチャに何度もお母さんのお話をおねだりしていたくらいだから、アシㇼパさんはお母さんのこと色々知りたかったと思います。

でもせっかく映像でお母さんの姿を見れたというのに、なんだかあんまりピンときてないみたい。

白石は素敵な感じの人だって言ってたし、私も「大きくなったらアシㇼパさんこんな女性になるのかなぁ」って杉元が将来について思いを馳せてくれたらいいな、と杉リパ妄想をしちゃったくらいアシㇼパさんに似てると思ったんですけど、当のアシㇼパさんは全般的に薄めの反応だったように私には見えました。

お母さんのフィルムが燃えてしまった時も、もちろん名残り惜しそうにはしてましたが、お母さんの顔がもう二度と見れなくなってしまった!とすごく悲しんだり落ち込んだりという感じでもなかったように思います。

 

アシㇼパさんにとってのお母さんは「アチャから聞いたお母さん」で、それは単なる記録として残されたお母さんの映像から伝わるものとは比べ物にならないくらい、リアルで体温が感じられるものだったようです。

アシㇼパさんが個人的に思い入れのあるお母さんであってもそうなのだから、言葉や文化の違う人にアイヌのことを伝え残していくために活動写真を撮って観てもらったとしても、アシㇼパさんが本当に伝えたいことは充分には伝わらない。

そのことをアシㇼパさんと読者である私にわからせるためにお母さんを登場させたのではなかろうか。

ゴールデンカムイ展で見た実物って圧倒的でした。
その時撮ってきた写真は見返せばそれを思い出すきっかけにはなりますが、実物を見たことがあってその写真をみるのと、写真しか見たことがないっていうのはやっぱり全然違いますよね。

 

樺太での旅の道中、アシㇼパさんは色々な言語と文化を持つアイヌと出会いました。

アイヌを守るためには、言葉や民族の壁をこえて伝え残せる方法を探さなくてはいけないと気付きはじめたアシリパさん。

ワールドワイドな視野を手に入れたのは、やはりキロランケのおかげでしょうか。

 

あ、さておいておいたウイルクなんですけど、「一緒にいる女性=アシㇼパさんのお母さん」とアシㇼパさんや読者にわからせるためのゲスト出演だったのかなと思います。

アシㇼパさんのお母さん、誰も見たことがないですからね。

でも、みんなのっぺらぼう(ウイルク)の顔も見てみたかっただろうから、出演を快諾してくれて大感謝です!

 

杉元がアシㇼパさんに言わずにいたウイルクの言葉を伝え、自分の考えを正直にぶつけるシーン。

アシㇼパさんに自分と同じ苦しみを味わってほしくない杉元と、アイヌを守るためには戦わなくてはならないのかと考えはじめたアシㇼパさん。

鶴見さんにつけばアシㇼパさんは戦わずに済むかもしれないけど、アシㇼパさんが今最優先事項としている「アイヌを守ること」を実現してくれるかどうかは疑わしい。

そもそも杉元だって鶴見さんのことを信用していませんが、網走でウイルクの話を聞いてから、「なにがなんでもアシㇼパさんを金塊争奪戦から解放する」と固く心に決めていました。

 

杉元はアシㇼパさんに「本当に戦いたいのか」と聞きますが、アシリパさんはアイヌを守りたいだけで、(結果戦うことになるかもしれないけど)進んで戦いたいと思っているわけではない。

だからこの聞き方はちょっとずるいですよね。

でも理由はどうあれ、人を殺してしまったらもう引き返せない。

清いアシㇼパさんは杉元の唯一の救いでもありますが、それよりなにより、アシㇼパさんには自分のように苦しんでほしくない。

アシㇼパさんを守りたいと考えることは間違っていないし、気持ちを伝えることも悪くはないと思います。

ただ、離れている間に色々な経験をしたアシㇼパさんが今考えていることとはベクトルが違っているのかもしれないなということが、やっと最近理解できるようになってきました。

 

 

今週の動画劇場、私が観たかった「オソマをパクったのに全力でバックレるアシㇼパさん編」でした。

なるほど、動画劇場なら時間軸を考えずに済みますね。

悪い顔してるアシㇼパさん、最高でした!

 

 

それにしても久しぶりに再会してのふたりきりの時間、なんかあってもよさそうなのに、なにもない。

まぁここでなんかあったらあったでアレなんですけど、ちょっとくらいはなんかあったんじゃないかなぁ・・・

という妄想を漫画にしました。

結局なにもない。

 

 

ひとつ前のお話

mimizuku556.hatenablog.com