ゴールデンカムイだらけ

ゴールデンカムイにおける自分的萌えポイントを書いたり描いたりする二次創作ブログです。

ゴールデンカムイ第305話

ゴールデンカムイ第305話の感想など。
本誌の内容に触れているのでたたみます。


第305話「迷い」
鯉登さんが覚醒し、不敗の牛山は手投げ弾をも制することが判明する回。


読み終わってから、あれ、今回ページ数少なくない?と思ったけど、数えたらいつも通りでした。
ハテナだらけで情報過多だった前回と違い、今回はただただ鯉登さんの成長が眩しい。


土方さんの「よし、かかって来い」がかっこ良すぎてもう。
ラスボス感あふれる戦いの中でのこのセリフ、もしかして土方さんは鯉登さんの生き別れた実のお父さんか、育ててくれた師匠だったっけ?って錯覚しちゃう。
土方さんくらいになると、若剣士はみんな導くべき子どもたちに見えるのかしら。
杉元にも、「それが武士道だぞ、佐一」みたいなこと言ってたし。
日本の将来を憂いていた土方さんは、目の前の勝ち負けの結果より、未来を託せる若者がいることを嬉しく思うかもしれません。
しかしそれに満足せず、ここから先も一緒に走り続けてほしい!
でもなー、できる上司ほど引き際の見極めが潔いんだよなぁ・・・。

一方迷いを捨てた鯉登少尉。
もすパパとの思い出と同列で、鶴見さんの言葉を思い出しちゃうあたり、鶴見さんの存在の大きさを感じてしまいます。
鶴見さん、五稜郭で鯉登さんに「鯉登少尉になら後を任せられる」とか言ってたけど、あれ本気だったのかしら。それともお得意の甘い嘘?
目の下を切られても、まばたきひとつせず、目もつぶりませんでしたね。
団子の串を刺された時に、同じように動じなかった杉元に、鶴見さんが「たいした男だ」と言っていたことが思い出されます。
音之進くん、りっぱな少尉になりましたよ。
もっかい鶴見さんと話す機会を持たせてほしいですね。

そしてとうとう土方さんが自顕流の初太刀を受けてしまった。
とっさに足で銃を操り銃剣を向けたけど、これどのくらい威力を削ぐ効果があるのかしら。
土方さん、70歳くらいでしたっけ?
年取るとバランス取るの難しくなるのに、体幹が強すぎる!!
鯉登さんの成長は本当に喜ばしいことですが、対戦している相手が土方さんとなると、諸手を上げて応援する、というわけにもいきません。

セリフだけではなく、表情とか、立ち振る舞いとか、空気感とかでも鯉登さんの成長を見せてくれる野田先生は本当にすごい。
演出上無音にしている可能性もあるけれど、初太刀に鯉登さんの猿叫がないのはなにか理由があったりするのだろうか。
土方さん・・・死なないでおくれ。
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岩息さんがいくら強くても銃には敵わないって言われていたように、牛山さんも手投げ弾には敵いません。
さすがにこれはヤバいかも、と思ったらまさかのキャッチ&リターン!
一体どんな動体視力と瞬発力をお持ちなの・・・。
月島は本当に爆発に巻き込まれがちですね。
江渡貝くんは救えなかったけど、これまで数多の爆発から身を挺して上司を守ってきた月島です。
情けは人のためならずと言いますが、ここは周りにいる名もなき兵士が軍曹殿を守ってくれるという展開を願わずにはいられません。


杉元は大勢の敵と戦う時のセオリー通り、狭い入口に立って応戦してます。
にしたって相手の人数が多い!
体力的にもきついんじゃないかと心配してたところ、兵士たちの後方より強力な援軍が駆けつけてくれました。
これまで散々戦ってきた敵が、最後に味方してくれるっていう、これは少年漫画の王道パターンと理解していいんですよね??


・・・ところで尾形はどうしているのかなぁ。
たまーに電車の屋根に人影が見えるけど、いつの間にやらえらい離れとる!!
影がひとつしか見えない時もあるし、一体何が起こってるの?
前回の、尾形百之助少尉と呼ばれることを妄想してふふってなってる尾形と、今回の、名実共に少尉に成長していく鯉登さんの違いのなんと大きいことよ。
単行本化されたら、この対比がより一層際立ってしまうではないですか。
尾形、来週一発逆転頼むよ!


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